このメディアコンバータは標準電源が付属していません。入力電源は動作温度環境に配慮した産業用電源を取り付けられるようになっています。製品に付属しているバレル・コネクタケーブルは、バレル型のDCプラグ（内径2.1/外径5.5mm）を2本のワイヤー線に変更するもので、ISWシリーズでは電源端子がネジ止め式のターミナルブロックになっており、ワイヤー線による接続を受け入れるようになっております。精密マイナスドライバーでネジを回すだけの簡単な操作で接続できます。産業用電源には、様々な種類があり、特にマイナス温度にならない環境では代表的な産業用電源アダプタ（０℃～70℃）のSPS-UA12DHT-JPを選択して下さい。それ以外にも、マイナス30℃～プラス70℃まで動作保証する電源があります。製品の入力可能な電圧は直流の場合、DC12V～48Vに対応しており、交流の場合はAC24V～36Vです。通常の交流コンセント接続によるAC100V～240Vの範囲で入力する場合は、必ず電源アダプタを利用して下さい。

ツイストペア・ケーブル（銅線）のリンク時オートネゴシエーション信号により互いの通信規格を確認します。本製品では10/100/1000Base-Tのため、1000Base-Tのリンクとなる場合はオートネゴシエーションが有効でなければなりません。また、本製品はオートネゴを無効化できないため、対向先となるイーサネット・デバイスが100BASE-TXである時もオートネゴ・アドバタイズ信号によって相互にリンクを試みます。更に、クロス接続が必要な場合（または逆）でもケーブル結線を変更することなく接続可能です。

Activeリンクパス・スルー機能は、従来のリンクパス・スルーに起動直後の診断モードを加えたもので、光ポートとツイストペア（以下TP)ポートのリンクが双方アップするまでは診断モードとして、信号損失を互いに通知しません。双方のリンクアップ後、リンクパス・スルーが有効化し、 RX信号の消失の場合には、TX（送信）信号を自動的に停めます。遠端装置はリンク消失を通知されることにより、リンクダウンを発生させることで、無効なリンクによる送信データの消失を防げます。

リンクが喪失している時、メディアコンバータは常にリンクの再確立を試みます。但し、ALPT機能による障害通知機能がアクティブになっている時は、その限りではありません。