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2026年10月19日

株式会社ピーエスアイ

交通・流通を抱える企業グループに広がるランサムウェア被害と事業継続の要点

社会インフラ周辺の「営業系」が狙われやすい理由

近年、ランサムウェアは基幹システムだけでなく、予約や決済などの営業系にも波及しやすくなっています。停止の影響が分かりやすく、交渉材料になりやすいためです。

交通事業者のように複数事業を持つ企業グループでは、運行系を分離していても、ホテル・小売など周辺サービスが止まると顧客体験や売上に直結します。

また、被害の一次報告時点では侵入経路や情報漏えいの有無が未確定なことも多く、調査と並行して復旧を進める判断が求められます。

国内交通事業者グループで発生したランサムウェアの事例

2026年9月、国内の大手交通事業者グループは、未明にサーバーへのランサムウェア攻撃を確認し、システム障害が発生したと公表しました。運行への支障はありません。

同社はネットワーク遮断などの緊急措置を実施し、警察へ通報しました。さらに外部専門家と連携し、攻撃経路や被害状況、情報漏えいの有無を調査中としています。

一方で、グループ内の営業システムでは障害が発生し、ホテルの宿泊予約システム停止や、一部小売店舗でのクレジットカード決済不可といった広範な影響が出ました。

運行系の分離だけでは足りない、影響最小化の現実解

本件では運行系のサーバーが別系統であったため運行は継続できました。しかし、周辺事業の停止は社会的影響や信用低下につながり、復旧の優先順位付けが難しくなります。

技術面では、分離の有無に加えて、境界の厳格化、権限管理、認証強化、脆弱性管理、ログ監視の運用成熟度が被害の広がりを左右します。特に横展開(ラテラルムーブメント)対策が極めて重要です。

運用面では、暗号化・停止を前提に、復元可能なバックアップと復旧手順の検証、代替オペレーションの準備が欠かせません。予約や決済の代替手段を用意できるかが事業継続の要点になります。

また、初動では「遮断・保全・調査・復旧」を同時並行で進める必要があります。影響範囲の特定、侵害端末の隔離、証拠保全、関係者への説明整理を早期に回せる体制が求められます。

まとめ

ネットワークベンダーとして、PSIでは、多層防御の考え方に基づき、運行系・営業系・管理系の境界を前提にしたセグメンテーションを重視します。分離は出発点であり、運用で強度が決まります。

あわせて、ゼロトラストの思想で「侵入は起こり得る」と捉え、強固な認証と最小権限、端末・サーバー間の通信制御を組み合わせることが、横展開抑止に有効です。

最後に、事業継続の観点から、バックアップと復元手順の定期検証、インシデント対応手順の整備、部門横断の訓練を継続し、周辺サービス停止時でも影響を最小化できる状態を目指すことを推奨します。

会社概要

社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング

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広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
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