PSI CyberSecurity Insight
2026年8月14日
株式会社ピーエスアイ
夏季休暇前後に増える不正アクセス・ランサムウェア相談から学ぶ備え
長期休暇が組織の「守りの隙」を生みやすい
近年、夏季休暇の時期にサイバーインシデントの相談が増える傾向が示されています。特定の攻撃者を断定できなくても、運用の変化がリスクになります。
休暇中は担当者不在や連絡経路の簡略化が起こりやすく、監視や初動判断が遅れがちです。結果として被害の拡大や復旧の長期化を招きます。
休暇明けも要注意です。メール処理の滞留や作業の集中で確認が甘くなり、フィッシングなど「うっかり」を突く攻撃が成立しやすくなります。
8月に相談件数が増えるという観測結果が示すもの
国内のサイバーフォレンジック支援を行う事業者の相談動向分析では、2023年から2025年の3年間、いずれも8月に相談件数が増加したとされています。
各年とも7月比で約1.2〜1.5倍で推移したという情報が示されました。個別の被害企業や特定キャンペーンの公表ではなく、相談の季節性に焦点を当てています。
相談対象には、不正アクセス、ランサムウェア感染、フィッシングを起点とした認証情報の窃取などが含まれます。休暇で体制が変わる時期に起きやすい類型です。

休暇前後に効く運用点検と技術対策の考え方
相談件数の増加は、発生そのものに加え「発見・相談が特定時期に集中する」可能性も示唆します。現場負荷が高まる前提で、事前準備が重要です。
休暇前は、権限の棚卸しやリモートアクセスの見直し、バックアップの取得確認を行い、休暇明けに再点検する二段構えが有効です。変更点の把握が鍵になります。
加えて、インシデント発生時の連絡体制と初動フローを平時に整備しておく必要があります。誰が判断し、何を止め、どこへ連絡するかを明確にします。
- 休暇前後の確認:連絡体制、アクセス権限、バックアップ、監視設定の見直しと再点検
- 相談・対応の準備:社内外の窓口、初動対応フロー、証跡保全(ログ確保)の手順を整理
- 時期リスクの共有:不正アクセス、ランサムウェア、フィッシングへの注意喚起を徹底
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは、長期休暇の前後を「運用が揺らぐイベント」と捉え、多層防御の観点で点検することを推奨します。
具体的には、ゼロトラストの考え方に沿って最小権限と認証強化を徹底し、侵入を前提に検知と封じ込めができる状態を整えることが重要です。
また、ネットワークのセグメンテーションやログの一元化により、異常の早期把握と影響範囲の限定を図れます。休暇前に机上訓練で動線も確認しておきます。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp