PSI CyberSecurity Insight
2026年8月13日
株式会社ピーエスアイ
生成AIの攻撃的悪用リスクに備える:自主テストの動きから学ぶ防御設計
AIの進化がサイバー脅威の前提を変えつつある
生成AIの普及で、攻撃の下準備が短時間で進む可能性が高まっています。脆弱性探索や文面生成が自動化され、従来より低コスト化し得ます。
一方で、AIは「守り」にも活用できる技術ですが、同時にAI自体が攻撃対象になります。入力の操作で誤動作させる手口も議論されています。
こうした背景から、政策レベルでAIの攻撃的能力や悪用可能性を検証する動きが報じられました。企業側も前提を更新し、備えを整える必要があります。
海外行政機関が検討する「最先端AIの自主テスト」とは
報道によれば、海外行政機関が最先端AIシステムのサイバー攻撃能力を評価する自主テストを準備中とされています。特定製品ではなく広い対象を想定しています。
現時点で確認できるのは準備段階という点で、実施時期や評価手法、参加主体、運用体制などの詳細は不明です。結果の取り扱いも明らかになっていません。
ただし狙いは、AIが悪用された場合のリスクを事前に把握することにあります。政策・調達・ガイドラインへ反映する布石になる可能性もあります。
想定される攻撃類型と、企業が先回りで取るべき対策
AI悪用の論点としては、脆弱性探索の自動化、攻撃の高速化・大規模化、フィッシングの高度化などが挙げられます。加えてプロンプトインジェクションも要注意です。
またAIシステム自体に対する攻撃として、学習データの汚染や入力操作による誤判断誘発が指摘されています。運用面では権限やログの設計が影響を左右します。
対策は個別機能の追加だけでなく、多層防御での前提整理が重要です。AI利用範囲の棚卸し、外部入力の制御、重要情報の分離、監査可能なログ整備が要点になります。

まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは、AIの活用を前提に「攻撃の自動化」と「AI自体の被攻撃性」を同時に扱う必要があると考えます。単一対策では抜けが生まれます。
そのため、ゼロトラストの考え方で外部入力と権限を最小化し、重要系はセグメンテーションで分離する設計が有効です。境界だけに依存しない整理が求められます。
さらに、検知と復旧を含む運用設計を強化し、監査性を確保することが重要です。AI利用の拡大に合わせ、前提と統制を継続的に見直す姿勢が鍵になります。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp