PSI CyberSecurity Insight
2026年8月06
株式会社ピーエスアイ
重要インフラの制御システムを狙う不正アクセス疑いから学ぶ防御の要点
水道など社会基盤を狙う攻撃が注目される理由
水道や電力といった重要インフラは、生活と事業継続に直結します。攻撃が疑われた段階でも、社会的な影響が大きくなりやすい分野です。
近年は、国家レベルの関与が疑われるサイバー活動も指摘されています。技術的な被害が限定的でも、心理的・運用面の負荷が増大します。
特に制御システム(OT)は、ITと異なる制約が多い領域です。更新や停止が難しい環境を前提に、平時からの備えが重要になります。
海外の水道事業体で報じられた制御システムへの不正アクセス疑い
報道では、海外の複数の水道事業体の設備がサイバー攻撃を受けた疑いがあり、当局が捜査を進めているとされています。対象地域は複数にまたがる可能性があります。
攻撃者については、海外の軍事組織と関係があるとされるハッカー集団の関与が取り沙汰されています。一方で侵入経路や使用ツールなどの詳細は限定的です。
運用への影響として、操作画面の改ざんが確認されたとの情報があるものの、飲料水の安全性や供給に重大な支障が生じたという確定情報は現時点で示されていません。ここは事実を冷静に切り分ける必要があります。
当局は注意喚起や技術支援を行っているとされ、被害規模や影響範囲は調査中です。断片情報の段階でも、同種環境は点検を急ぐ必要があります。
事業継続を守るために押さえるべき監視・権限・復旧の実務
まずは監視と記録の確認が要です。OTとITの境界を含め、不審な通信、操作履歴、アラートの有無を継続的に点検できる状態が求められます。
次にアクセス管理の見直しが重要です。遠隔アクセス経路、管理アカウント、委託先の接続を棚卸しし、不要な経路の停止と権限最小化を進めます。
認証強化として多要素認証の導入や、共有アカウントの排除も有効です。OTでは即時導入が難しい場合もあるため、代替策も含め段階的に検討します。
最後に復旧手順の整備が欠かせません。連絡体制、切り戻し、バックアップの可用性確認に加え、サイバー攻撃を想定した演習で実行性を高めます。

まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは重要インフラを含む環境に対し、多層防御を前提とした設計と運用の見直しを推奨します。単一対策に依存しない考え方が有効です。
また、ゼロトラストの発想で「接続できること」を前提にせず、認証・権限・到達範囲を継続的に最適化することが、侵害時の影響抑制につながります。
加えて、ネットワークのセグメンテーションにより、ITとOT、拠点間、委託先経路を分離し、監視と復旧を組み合わせて事業継続性を高めることが重要です。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp