PSI CyberSecurity Insight
2026年8月04
株式会社ピーエスアイ
端末の踏み台化が示す大規模ボットネットのリスクと基本対策
個人端末が社会全体の攻撃基盤になり得る時代
国内で多数のパソコンやスマートフォンが、所有者の自覚なく攻撃に悪用され得る、という報道がありました。被害が見えにくい点が、対応を遅らせる要因になります。
端末が狙われる目的は情報窃取だけではありません。第三者への攻撃の起点として利用されると、被害の連鎖が起き、企業や社会インフラにも影響が及びます。
近年は自動化やAIの活用で、侵害から悪用までの速度が上がっています。単体では小さな端末の異常でも、集まると大きな攻撃能力になります。
数万台規模で懸念される「踏み台化」の構図
報道が指摘する論点は、端末が本人の意図に反して「踏み台」として使われ得る点です。踏み台化とは、侵害された端末が中継点となり、別の標的への攻撃に使われる状態を指します。
この場合、端末所有者は被害に気づきにくく、攻撃側は発信元を分散させられます。結果として追跡や遮断が難しくなり、攻撃が長期化する傾向があります。
現時点の参照情報では、具体的な侵入経路や影響範囲、対象機種などの詳細は不明です。ただし「数万台以上」という規模感は、個別事象ではなく構造的リスクを示唆します。

企業と個人が押さえるべき影響範囲と実務的な備え
踏み台化は、端末の持ち主だけの問題にとどまりません。社内ネットワークに接続される端末が悪用されれば、取引先への攻撃や不正アクセスの足がかりにもなり得ます。
対策の基本は、更新の徹底と認証強化です。OS・アプリの脆弱性修正を取りこぼさないこと、多要素認証でアカウント乗っ取りを抑えることが、侵入と悪用の両面を減らします。
加えて、不審な挙動の早期発見が重要です。通信量や電池消費の急増、見覚えのないアプリの追加などは兆候になり得るため、端末とネットワークの両面で監視・確認する運用が求められます。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは、端末単体の防御だけでなく、多層防御の考え方で侵入前提の設計を進めることを推奨します。端末の健全性を前提にしない姿勢が重要です。
具体的には、ゼロトラストの発想で認証と権限を絞り、セグメンテーションで横展開を抑えることが有効です。万一の侵害を「局所化」できる構成が被害を小さくします。
また、更新管理と可視化を継続できる運用体制が、踏み台化リスクを下げます。個人端末の問題に見えても、組織のリスクとして扱う視点が欠かせません。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp