PSI CyberSecurity Insight
2026年7月30
株式会社ピーエスアイ
家庭用IoTが踏み台化する「レジデンシャルプロキシ」対策と官民連携の重要性
一般家庭の回線が攻撃基盤になる時代
近年、攻撃者が発信元を隠す手口として、一般家庭の回線を中継する「レジデンシャルプロキシ」が注目されています。企業の防御だけでは見えにくい経路が増えています。
レジデンシャルプロキシは、家庭用ルーターやIoT機器などが意図せず踏み台化し、外部からの通信を中継する状態を指します。正規利用に見える点が厄介です。
この領域は利用者の設定不備、機器の脆弱性、提供元が不明確なアプリ利用などが複合して起きます。結果として社会全体の基盤として対策が求められます。
国内行政機関が示した「枠組み化」の動き
国内行政機関は、家庭用IoT機器の悪用を背景に、レジデンシャルプロキシ対策を官民で協議する枠組みを設立しました。周知や環境整備を含めて議論します。
背景には、ストリーミング関連の機器や、通信帯域を共有して対価を得る仕組み、無料VPNアプリなどを介して、家庭回線が中継点として利用されうる点があります。
公表情報からは、参加主体の詳細や被害統計など未確定な点も残ります。一方で、実態把握と連携手順づくりを先行させる姿勢が読み取れます。

企業が備えるべきリスクと現実的な打ち手
企業側の観点では、攻撃の送信元が家庭回線に見えることで、IPベースの遮断や地理情報だけの判断が難しくなります。ログ分析や認証設計の重要性が増します。
まずは、未承認端末の接続防止、業務ネットワークとIoT系ネットワークの分離が基本です。境界でのアクセス制御を徹底し、横展開を抑える設計が必要です。
あわせて、端末・機器の更新運用も欠かせません。OSやファームウェアの更新、サポート終了機器の置き換えを進め、踏み台化の入口を減らします。
利用者向けには、提供元が不明確な無料VPNや、帯域共有で収益化する仕組みの安易な利用を避ける啓発が有効です。企業も私物端末の教育を強化します。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは、レジデンシャルプロキシのように境界が曖昧になる脅威を前提に、多層防御とゼロトラストの考え方を重視します。
通信の「場所」や「IPの見え方」だけに依存せず、認証・端末健全性・振る舞いの観点で継続的に検証する設計が、長期的に有効な打ち手になります。
さらに、ネットワークのセグメンテーションと可視化を進め、異常の早期検知と封じ込めを可能にします。官民連携の動向も踏まえ、運用を更新し続けることが重要です。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp