PSI CyberSecurity Insight
2026年7月27日
株式会社ピーエスアイ
生成AIで攻撃コード作成が容易に:オンラインサービスを狙う業務妨害の教訓
生成AIの普及で「攻撃の敷居」が下がる現実
オンラインサービスは常に外部公開されており、攻撃者にとって試行が容易です。近年は生成AIの普及で、コード作成の難易度も下がりました。
その結果、専門知識が十分でない層でも、雛形や手順を得ながら攻撃を実行し得ます。企業側は従来の想定より広い脅威モデルが必要です。
一方で、生成AIは防御にも活用できる技術です。重要なのは、利便性とリスクを同時に見据え、運用と統制を整えることです。
国内の動画配信系サービスで報じられた業務妨害の疑い
報道では、国内の動画配信系サービスに対するサイバー攻撃で、未成年が業務妨害の疑いで逮捕されたとされています。動機は私怨ではない旨も伝えられました。
また、攻撃用プログラムの作成に生成AIを利用した可能性がある点が焦点です。一般的な開発支援の用途が、不正行為に転用され得ることが示唆されます。
被害規模やサービス影響の詳細は報道範囲からは限定的ですが、捜査当局が「サイバー攻撃による業務妨害」として立件した点は重く受け止める必要があります。

企業が取るべき実務的な備え:検知・抑止・初動の整備
業務妨害型の攻撃では、サービス停止や性能劣化が直接の損失につながります。特にピーク時の負荷集中は、攻撃かアクセス増かの切り分けが難しくなります。
まずは監視と検知を強化し、平時のベースラインを把握することが重要です。異常検知後に、遮断・制限・切り戻しを判断できる手順も必要です。
あわせて、インシデント対応の連絡網、ログ保全、社内外への周知基準を整備します。外部機関への相談・通報の判断基準も、事前に共有しておくべきです。
- 監視と検知の強化:アクセス傾向、エラー率、遅延などを継続監視し、異常を早期に把握します。
- インシデント対応手順の整備:切り分け、遮断、復旧、周知、証跡保全までを手順化します。
- 教育・啓発:生成AI利用を含め、違法行為が刑事責任に発展し得る点を周知します。
- 外部機関との連携:警察や関係機関へ相談する基準、窓口、提出可能な証跡を整理します。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは、インターネット公開サービスを前提に多層防御を設計し、単一点の破綻で業務が止まらない構えを推奨します。
具体的には、ゼロトラストの考え方で可視化と最小権限を徹底し、セグメンテーションで影響範囲を限定します。平時のベースライン整備も要点です。
加えて、攻撃の自動化が進む前提で、検知から封じ込めまでの初動を短縮します。技術対策と運用統制を両輪で継続的に見直すことが重要です。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp