PSI CyberSecurity Insight
2026年6月23日
株式会社ピーエスアイ
脆弱性の早期発見・修正が求められる時代に:運用を変えるAI活用と官民連携
脆弱性管理が「経営課題」へ広がっている背景
国内行政機関がサイバー対策の強化を指示する動きが報じられ、脆弱性を早期に発見し迅速に修正する体制が焦点です。
攻撃の高度化以上に、既知の脆弱性が未修正で放置される「露出期間」が、侵害リスクを左右する点が改めて注目されています。
重要インフラや委託先まで含むサプライチェーンが複雑化し、単一組織の努力だけでは被害連鎖を止めにくい状況です。
既知脆弱性の放置が招く侵害:実務で起きる典型パターン
近年の侵害はゼロデイだけでなく、公開済みの脆弱性情報やPoCを攻撃者が素早く組み合わせることで発生しがちです。
インターネット上の資産は自動スキャンされ、外部公開された機器やクラウド設定の不備が見つかると、機械的に侵入が試みられます。
このため「見つける」だけでなく、優先順位を付けて「直す」、直せない場合は代替策で守る運用設計が実効性を決めます。

早期発見・迅速修正を回すための現実的な対策設計
第一に、サーバ、クラウド、SaaS、端末、ネットワーク機器、OT/IoTなど資産の棚卸しを継続的に更新し、攻撃面を把握します。
第二に、CVSSだけに依存せず、外部公開の有無、悪用観測、横展開の足場になり得るか等を加味したリスクベースで優先度を決めます。
第三に、停止できないシステムは例外として登録し、期限と代替策(設定変更、権限最小化、分離、WAF等)をセットで統制します。
加えて生成AIは、ログや脆弱性情報の要約、暫定対策案の整理、報告ドラフト作成などを支援し、判断の一貫性とMTTR短縮に寄与します。
一方でハルシネーション、機密投入、プロンプトインジェクション等のリスクがあるため、入力ルール、監査ログ、検証プロセスを前提に設計します。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは、脆弱性管理を単発の点検ではなく、可視化・優先順位付け・自動化・例外管理の循環で回す考え方を推奨します。
加えて、侵入を前提にした多層防御やゼロトラストの発想で、権限の最小化とネットワーク分離を組み合わせ、横展開の影響を抑えます。
官民連携で得た知見を現場のアクションに変換するには、データの整備と運用標準化が鍵です。AIは補助輪として使い、検証を組み込んで活用します。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp