PSI CyberSecurity Insight
2026年3月26日
株式会社ピーエスアイ
国際武道大学卒業生情報流出に学ぶ教育機関のサプライチェーン防御課題
導入
国際武道大学の業務委託先がサイバー攻撃を受け、卒業生約120人分の個人情報流出の可能性が報告されました。
教育機関は学生データや卒業生情報を長期保管するため、攻撃者にとって価値の高い標的となります。
委託先を経由した攻撃は「大学側の管理不備」と見なされ、ステークホルダーの信頼を大きく損なう問題です。
本稿では、教育機関が抱えるサプライチェーン管理の課題と、委託先を含めたセキュリティ対策を解説します。
詳細な説明
卒業生情報は進路先企業の人事担当者や同窓会組織など、複数の関係者がアクセスする可能性が高い性質を持ちます。
攻撃者は防御が堅牢な大学本体ではなく、セキュリティ対策が相対的に手薄な委託先企業を標的とする戦術を取ります。
教育機関では学務システムや図書管理など複数のレガシーシステムが存在し、統一的なセキュリティ管理が困難な現状があります。
委託先との接続設定や権限管理が曖昧になりやすく、不正アクセス検知が遅れる傾向があります。

影響と対策
卒業生への謝罪対応と、信用情報の悪用防止対策が必要であり、大学の社会的信頼が損なわれます。
技術的対策として、委託先接続用のVPN経由でのアクセス制限と、DLPによる情報持ち出し監視が重要です。
委託先選定時のセキュリティ審査を厳格化し、契約書に具体的な対策基準と定期監査権限を明記すべきです。
脆弱性診断の実施義務化と、インシデント発生時の即座な報告体制を構築し、実効性のある管理体制が必須です。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは委託先を含むネットワーク全体を俯瞰し、境界防御と多層防御による保護設計を重視しています。
ゼロトラストの原則により、委託先からのアクセスも無条件に信頼せず、認証・認可・監査を統合した管理が効果的です。
教育データの機密性に応じた区分管理と、必要最小限の権限付与によるアクセス制御が重要です。
大学が委託先との関係を見直し、セキュリティを含めた総体的なパートナーシップ構築により、信頼性の維持が実現できます。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp