PSI CyberSecurity Insight
2026年9月24日
株式会社ピーエスアイ
Web管理画面の認証回避で機器操作が可能になる脆弱性と、境界機器の更新優先度
境界機器を狙う攻撃が増える中、更新遅れが重大リスクになります
社内外の通信を中継するルーターは、侵入経路として狙われやすい機器です。特に管理画面の脆弱性は、外部からの悪用に直結しやすい点が要注意です。
今回、国内大手ベンダーの企業向けルーターシリーズで、WebGUIの認証を回避し任意コマンドを実行され得る脆弱性が公表されました。CVE-2026-16876として登録されています。
CVSSはv3.0が9.4、v4.0が9.3と深刻度が高い評価です。対象環境がインターネット公開、または遠隔管理可能な場合は、優先度を上げた対応が求められます。
国内企業向けルーターで確認されたWebGUI認証回避(CVE-2026-16876)の概要
脆弱性の原因は、WebGUIにおける重要機能への認証欠如です。攻撃者が細工したWebGUIメッセージを送信すると、認証なしで任意のコマンドが実行される可能性があります。
影響を受けるのは、当該ルーターシリーズの一部機種と、特定のソフトウェアバージョンです。運用中の機器が該当するかは、管理台帳と実機のバージョン表示で照合が必要です。
ベンダーは対策済みソフトウェアを提供しており、同シリーズではVer1.4.34およびVer1.5.29以降で本件が修正済みと案内されています。更新が前提のため、計画立案が急務です。

影響範囲の見極めと、今すぐ取れる現実的な対策
任意コマンド実行が可能になると、設定改ざんや不正操作、さらにはネットワーク全体への侵害の足掛かりとなり得ます。端末側が最新でも、入口側の欠陥で突破される点が重要です。
基本対策は、対象機器とバージョンの棚卸しを行い、対策済みバージョンへ更新することです。更新時は設定バックアップを取得し、メンテナンス時間を確保したうえで適用後の疎通確認まで実施します。
すぐに更新できない場合は攻撃面を縮小します。具体的にはWebGUI(HTTP(S)サーバー機能)の停止、管理画面への接続元IP制限などを検討し、遠隔管理の露出を最小化します。

まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは境界機器の脆弱性対応を「最短でリスクを下げる施策」と位置付けます。特に認証回避やRCE系は、優先順位を明確に上げるべきです。
考え方としては、多層防御の観点で管理面の露出を減らし、ゼロトラストの前提で管理アクセスを最小権限と到達性制御で設計することが有効です。
加えて、セグメンテーションにより境界機器の侵害が直ちに全社影響へ波及しない構造を取ることが重要です。更新運用を平時プロセスに組み込み、棚卸しと適用判断を習慣化しましょう。
参照記事:
NECのルーター「UNIVERGE IX-R/IX-V」シリーズに深刻な脆弱性、WebGUIの認証回避が可能に。対策済みソフトへの更新呼びかけ
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
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広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp