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2026年9月02日

株式会社ピーエスアイ

Windows向けデスクトップアプリのインストーラを狙うDLLハイジャックと配布統制の重要性

インストーラ経由の侵害が見落とされやすい理由

国内の脆弱性情報公開機関が、Windows向けデスクトップアプリのインストーラにおけるDLL読み込み不備を公表しました。細工されたDLLが読み込まれると、任意コード実行につながるおそれがあります。

インストール作業は「正規の操作」に見えるため、利用者も管理者も警戒が薄れがちです。更新や導入のタイミングは、攻撃者にとって侵入の好機になり得ます。

今回の情報では、CVE番号や影響バージョン、修正状況などの詳細が参照情報だけでは確認できません。まずは利用実態と入手経路の確認を優先する必要があります。

Windowsインストーラで起きるDLLハイジャックの典型例

問題の中心は、インストーラがDLLを読み込む際の探索順序や配置場所の扱いに不備がある点です。攻撃者が細工したDLLを適切な場所に置けると、正規の処理に混ぜて実行される可能性があります。

この手口は一般にDLLハイジャックと呼ばれ、正規ファイルを介してペイロードを実行させます。アプリ本体ではなくインストーラが起点となるため、発見や切り分けが難しい傾向があります。

社内でインストーラを共有していたり、メール添付や外部サイトから各自が入手していたりすると、改ざんファイルを取り込むリスクが上がります。配布ルートが分散している環境ほど注意が必要です。

企業が取るべき対策は「更新」だけではない

第一に、ベンダーが修正版や対策済みインストーラを提供しているか確認し、可能な限り速やかに更新します。影響範囲が不明な段階では、適用判断のための情報収集も欠かせません。

第二に、インストーラの入手経路を統制し、正規配布元に限定します。社内配布を行う場合は、ハッシュ値確認などで改ざんがないことを検証する運用が有効です。

第三に、インストール権限を見直し、不要なローカル管理者権限を付与しないことが重要です。必要時のみ昇格する運用により、不正DLLの配置や実行の余地を減らせます。

まとめ

ネットワークベンダーとして、PSIではインストーラや更新プロセスも攻撃面として捉え、入口対策を多層化する考え方を推奨します。端末単体ではなく、配布・権限・監視を一体で整備することが重要です。

具体的には、ゼロトラストの前提に立ち、入手経路の信頼性確認と実行権限の最小化を組み合わせます。加えて、重要端末や管理端末はネットワーク分離やセグメンテーションで影響範囲を抑えます。

詳細情報が揃わない段階でも、利用実態の棚卸しと配布統制の強化はすぐに着手できます。平時から「正規に見える操作」を悪用される前提で、運用設計を見直すことが肝要です。

会社概要

社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング

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電話番号:(03)3357-9980
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