PSI CyberSecurity Insight
2026年8月28日
株式会社ピーエスアイ
端末管理システムを狙うパストラバーサル脆弱性から学ぶ基本対策
管理系システムの脆弱性が事業リスクに直結する理由
端末管理や資産管理のような管理系システムは、社内の中枢に近い役割を担います。ここに脆弱性があると、影響が広範囲へ波及しやすい点が要注意です。
今回公表されたのはパストラバーサルの脆弱性です。外部入力のパス処理が不適切な場合、本来想定しないファイル参照につながるおそれがあります。
管理用インターフェースがネットワーク越しに到達できる構成だと、悪用の起点になり得ます。更新適用に加え、到達性と権限設計の見直しが重要です。
国内で利用が広い端末管理製品で指摘された脆弱性の概要
国内の公的機関が、オンプレミス型の端末管理製品におけるパストラバーサルの脆弱性を公表しました。細工したリクエストにより、意図しないファイルを参照される可能性があります。
パストラバーサルは、相対パス指定などを悪用してディレクトリ境界を越える攻撃です。設定ファイルやログなどの露出が起きると、追加侵入の足掛かりになり得ます。
本件は参照情報だけでは、CVE番号やCVSS、影響バージョン、認証要否などの詳細条件が判然としません。まずは公式アドバイザリで自社環境の該当有無を確認する必要があります。

情報露出を侵入連鎖にしないための現実的な備え
最優先はベンダーが提供する修正版や更新プログラムの適用です。資産台帳と実機の両面で稼働バージョンを棚卸しし、手順に沿って計画的に更新します。
次に到達経路を最小化します。管理画面や関連機能を不用意に公開せず、社内ネットワークや管理端末に限定することで、悪用される可能性を下げられます。
加えて権限と機密配置の見直しが有効です。当該サーバーの参照可能領域を必要最小限にし、資格情報や鍵、バックアップを同一の参照範囲に置かない運用を徹底します。
更新前後は監視とログ確認を強化します。不審なパラメータや異常なファイル参照の兆候を早期に捉え、疑わしい場合は証跡保全を優先してインシデント対応へつなげます。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは管理系システムを「侵害されると全体に波及する基盤」と捉え、多層防御の前提で設計することを推奨します。
具体的には、管理機能の到達性を絞り、権限を最小化し、機密情報の配置を分離する考え方が重要です。脆弱性対応は更新だけで終わらせず、構成も同時に点検します。
さらに、ログの継続的な可視化とインシデント対応手順の整備により、検知から封じ込めまでの時間を短縮します。平時からの運用設計が、被害の最小化につながります。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp