PSI CyberSecurity Insight
2026年8月24日
株式会社ピーエスアイ
メール基盤ソフトのバッファオーバーフロー脆弱性に学ぶ、止められないシステムの守り方
メール基盤が狙われる理由と、運用上の落とし穴
メールは受発注や請求、顧客連絡の基盤であり、停止しにくい領域です。結果として更新が後回しになり、脆弱性が残存しやすくなります。
特にメール基盤は外部と通信する前提のため、公開範囲の見直しが不十分だと攻撃入力が届きやすい構造になります。経営影響に直結する点が特徴です。
またインターネット公開の有無だけでなく、VPN経由の利用者端末の侵害や別拠点経由で到達する経路も想定されます。社内到達性も含めた点検が重要です。
国内で利用されるメール基盤ソフトで報告された脆弱性の概要
国内のセキュリティ関係機関は、企業のメール基盤として運用されやすいソフトに、スタックベースのバッファオーバーフロー脆弱性があると公表しました。
スタックベースのバッファオーバーフローは、想定より長い入力などでメモリ領域が破壊され、異常終了や想定外の動作につながる可能性がある不具合です。
公表時点ではCVE番号やCVSSなどの詳細評価が確認できないとされています。影響を受けるバージョンや成立条件は、公式アドバイザリでの確認が前提です。

影響の考え方と、更新までに取るべき実務的な対策
メール基盤で問題が起きると、業務停止だけでなく、連携サーバーやゲートウェイを含む周辺機器へ影響が波及します。稼働系・待機系も含めた把握が必要です。
対策の基本はベンダーが提供する修正の適用です。保守窓口で修正版の有無、適用手順、再起動や切替要否を確認し、検証から本番まで計画します。
適用までの暫定対応として、管理系・連携系の到達経路を最小化します。不要な外部公開を止め、FWやリバースプロキシ等で到達性を絞り込む考え方が有効です。
あわせて監視を強化し、異常な通信、プロセスの異常終了、ログ急増などの兆候を点検します。更新前後でログ保全とバックアップ、復旧手順も確認します。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは、メールのように止められない基盤ほど多層防御で守る設計が重要だと考えます。入口対策と内部対策を分離して検討します。
具体的には、公開範囲の最小化、セグメンテーションによる到達経路の制御、ゼロトラストの考え方での継続的な検証を組み合わせ、更新前提の運用にします。
脆弱性対応は「適用」だけで完結しません。資産の棚卸し、監視、復旧手順までを一連のプロセスとして整備し、重要基盤ほど定常業務として回すことが要点です。
参考:公式情報・アドバイザリ
- JVN#35567473: JVN
上記は本記事に関連する公式セキュリティ情報です。詳細は各機関の公式サイトをご確認ください。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
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広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp