PSI CyberSecurity Insight
2026年7月09日
株式会社ピーエスアイ
先端AIを防御に取り込む動きが示す、脆弱性点検と運用統制の要点
AI活用が進むほど「攻撃の高度化」と「防御の自動化」が同時に進む
生成AIの普及により、攻撃者が偵察や文面生成を効率化する懸念が高まっています。防御側も同様に、分析と点検の自動化を進める局面に入りました。
最近はインシデントそのものより、備えとして先端AIを取り込む発表が増えています。重要なのはツール導入よりも、使い方と統制を含めた設計です。
特に重要インフラや行政領域では、脆弱性管理の遅れが広範な影響につながります。AIを「補助者」として活用し、点検密度を上げる発想が求められます。
国内行政機関で検討される、先端AIによる脆弱性点検の活用方針
報道では、国内行政機関がサイバー防御に特化した先端AIモデルの提供を受け、重要システムの脆弱性点検などに活用する方針が示されました。
現時点で特定の攻撃被害が発生したという内容ではなく、将来の高度な攻撃に備える「政策・対策の発表」と位置づけられます。攻撃主体も特定されていません。
一方で、攻撃側も先端AIを取り込む可能性が指摘されています。防御側が多層防御の一要素としてAIを使い、点検・分析を重層化する必要性が語られています。
ただし、どの組織がどの範囲で使うか、運用ルールやガバナンスの詳細は明らかでない部分があります。導入効果は、権限設計と運用手順に左右されます。
企業が押さえるべき影響範囲と、AI導入以前に整えるべき土台
AIを活用した点検は、脆弱性候補の抽出や優先度付けを支援できます。しかし誤検知や過信も起こり得るため、最終判断の責任所在を明確にすることが重要です。
まず土台として、資産管理と脆弱性管理、パッチ適用の運用を整備します。最小権限と多要素認証を徹底し、侵害時の横展開を抑える設計にします。
次に、ログ収集と監視を強化し、異常の早期検知につなげます。AIが示した示唆を検証できるよう、アラート運用と証跡の保全手順を平時から整えます。
加えて、委託先や外部サービスを含むサプライチェーン管理が欠かせません。AIサービス利用時は、入力データの取り扱い、アクセス権限、監査性を確認します。

まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは先端AIの活用は「多層防御を強化する一手段」と捉えることを推奨します。ツールの性能より、運用統制が成果を左右します。
具体的には、ゼロトラストの考え方で権限と通信を最小化し、セグメンテーションで影響範囲を限定します。その上で、点検と監視の継続性を高めます。
最後に、インシデント対応計画を整備し、演習で実効性を検証することが重要です。AI時代でも基本対策を積み上げ、検知・封じ込め・復旧を一体で設計します。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp