PSI CyberSecurity Insight
2026年5月21日
株式会社ピーエスアイ
教育データの漏洩が示すサプライチェーンリスクと認証強化の要点
個人情報漏洩が「特定業界の問題」ではなくなっている
国内ではサイバー攻撃を起点とした個人情報漏洩が相次いでいます。被害規模も数百万人単位が報じられ、社会的影響が拡大しています。
近年は企業だけでなく、教育現場や取引先ネットワークにも波及します。「大規模だから狙われる」という単純な構図ではありません。
攻撃者が狙うのは、データが集まる場所や守りが薄い場所です。復旧を急ぐ環境も標的になり、連鎖的な侵害に発展します。
教育関連データで起きた漏洩が示す攻撃の現実
学校写真や卒業アルバム制作は、撮影、制作、印刷、データ入稿、クラウド保管など、複数の事業者をまたいで進みます。
この構造では、どこか一社のアカウント侵害が全国規模の情報に波及します。案件を集約する共有ストレージや入稿システムは特に狙われやすいです。
侵入経路は脆弱性だけではありません。フィッシングや情報窃取マルウェアで盗まれた認証情報が使い回され、別環境へ横展開される例が増えています。
また侵入後に検知できないと、攻撃者は環境内を探索し、権限の弱さや分離不足を突いてデータを大量に持ち出します。初動の遅れが被害規模を決めます。

大量漏洩を防ぐために優先すべき実務対策
「パスワードを定期的に変える」だけでは限界があります。規則的な変更に陥りやすく、フィッシングや窃取型には効果が限定的です。
優先度が高いのは多要素認証(MFA)の必須化です。可能であれば認証アプリやパスキー(FIDO2)を軸にし、使い回しを断つ運用へ移行します。
次に、重要データの棚卸しと保有期間の見直しが必要です。不要データを削除し「持たない設計」に寄せることで、漏洩時の被害規模を現実的に下げられます。
委託先管理は書面だけで完結させず、アクセス経路の限定、共有アカウント禁止、ログ保全、脆弱性対応の期限合意などを実装として担保します。
ランサムウェアを含む侵害に備え、オフラインまたは不変(イミュータブル)バックアップを用意します。復旧手順の訓練と鍵・特権IDの保全も欠かせません。
さらに24〜72時間で差が出るのが検知と初動です。監査ログや端末ログ、DNS・プロキシ等を確保し、証拠保全と遮断手順を事前に整備します。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは多層防御の考え方に基づき、侵入を前提とした設計と運用の両輪を重視します。
データが集約する箇所から優先的に、MFA、最小権限、セグメンテーションを適用し、監視とログで早期封じ込めを可能にすることが重要です。
あわせて、ゼロトラストの発想で委託・再委託を含むデータの流れを可視化します。保有を最小化し、復旧力を高めることで被害を現実的に抑えられます。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp