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トップ> Insight Post一覧> 第164号:高性能AIで加速する重要インフラ攻撃に備える緊急点検と実効的な防御SaaSへの不正アクセスから考える個人情報保護とアカウント防衛の要点

2026年5月13日

株式会社ピーエスアイ

SaaSへの不正アクセスから考える個人情報保護とアカウント防衛の要点

SaaSが扱う重要データと「二次被害」の現実

近年、クラウド型業務アプリへの不正アクセスが相次いでいます。侵害が起きると、影響は当該サービス内にとどまりません

会計・労務・請求などのSaaSは、業務の中枢データを集約します。そのため情報流出は、なりすましや詐欺へ連鎖しやすいです。

被害の大小を分けるのは、流出件数だけではありません。侵入経路、権限の広さ、検知と封じ込めの速度が焦点になります。

国内のクラウド業務サービスで報じられた不正アクセスの概要

2026年に、国内のクラウド業務サービスで外部侵入が報じられ、個人情報が流出した可能性があるとされています。

氏名やメールアドレスなどは、直ちに金銭被害へ直結しない一方、標的型フィッシングの精度を上げる足場として悪用され得ます。

また企業利用では、管理者アカウントや連携APIが狙われやすく、支払先変更や通知先改ざんなど業務プロセスが攻撃対象になります。

SaaSは外部連携が多く、攻撃者は最も弱い箇所から侵入し、設定やトークンを悪用して横展開します。全体最適の設計が重要です。

影響を小さくする実務対策(利用者・企業・提供者の観点)

利用者側は、まず多要素認証を最優先で有効化し、可能なら認証アプリやパスキーなどフィッシング耐性の高い方式を検討します。

次に、パスワード使い回しを止め、管理ツールでサービスごとに固有の長い文字列を割り当てます。リスト型攻撃の前提を崩せます

さらにログイン通知、端末一覧、連携アプリやAPIトークンを定期棚卸しし、不要な連携を解除します。流出後を前提に運用を固めます。

企業は、特権IDの分離と最小権限、重要操作の二重承認、監査ログの継続レビューが要点です。設定変更の検知とアラートが効きます。

提供者側には、影響範囲の明確化と具体的な利用者アクション提示が求められます。検知・封じ込め・ログ保全の強化も欠かせません。

まとめ

ネットワークベンダーとして、PSIではSaaS活用を前提に、侵害を想定した多層防御とゼロトラストの考え方を推奨します。

具体的には、認証強化だけでなく、権限設計、セグメンテーション、監査可能性の確保を組み合わせ、被害の横展開を抑える設計が重要です。

また、人と運用を含めた継続的な見直しが不可欠です。設定変更の統制と検知を日常業務に組み込み、対応速度を高めることが肝要です。

会社概要

社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング

報道関係者様からのお問合せ先

株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp