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2026年4月15日

株式会社ピーエスアイ

競合サイトを狙うDDoSから学ぶ、可用性リスクと業務妨害への備え

企業間競争でも起こり得るDDoSと「可用性」の重要性

国内で、同業他社のウェブサイトに大量通信を送り、業務を妨害した疑いで関係者が逮捕されたと報じられました。攻撃の巧拙よりも、動機が競争に結び付く点が示唆的です。

DDoS(分散型サービス拒否)は侵入ではなく、サービスを使えない状態にする攻撃です。ECや予約、会員ログインなど、サイトが業務基盤の企業ほど停止が直撃します。

「侵入されていないから軽微」という誤解は危険です。業務継続の観点では、短時間の性能劣化や断続的な停止でも、売上と信用の損失につながります。

国内IT関連事業者で疑われた大量リクエスト型攻撃の概要

報道では、2025年5月に2日間で数千回規模の攻撃が行われた可能性があるとされています。DDoS、またはそれに準ずる大量リクエスト型の攻撃が疑われます。

回数だけでは影響は測れません。重い検索処理やAPI呼び出しを狙う、繁忙時間に集中させるなど、少数でも「狙いが良い」攻撃は業務影響が出ます

またDDoSは参入障壁が下がり、外部サービス悪用や既製ツールでも成立し得ます。金銭目的に限らず、妨害や威圧など多様な動機で起き得ます。

のどかな田園風景の中に向かい合った無人店舗と昔ながらの八百屋さん

止血・証拠保全・再発防止を同時に進める実務対策

可用性の確保では、前段での吸収と遮断が基本です。CDNやWAFのレート制限、ボット対策、オリジン秘匿、キャッシュ最適化などを組み合わせて備えます。

攻撃時は復旧を急ぐほど証拠が失われがちです。WAF/CDNやロードバランサ、Webサーバーのアクセスログ、DNSログ、監視アラートを時系列で保全します。

DDoSに見せかけ、侵入やクレデンシャルスタッフィングを併発する「目くらまし」の可能性もあります。認証ログや権限変更、管理画面アクセスも並行して点検します。

加えて、加害側にならない統制も重要です。外部サイトへの自動アクセスや調査のルールを明文化し、権限管理と監査、教育、委託先統制で逸脱を防ぎます

まとめ

ネットワークベンダーとして、PSIでは、可用性を含む多層防御を前提にした設計と運用を推奨します。侵入対策に偏らず、止まらない仕組みを整える発想が要点です。

また、インシデント対応では「止血」と「証拠保全」を両立できる体制づくりが重要です。平時からログ設計、変更管理、連絡網、判断基準を整備しておきます。

さらに、ゼロトラストやセグメンテーションに加え、ガバナンスと教育で不正の芽を摘むことが欠かせません。競争環境でも逸脱しない統制が企業価値を守ります。

会社概要

社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング

報道関係者様からのお問合せ先

株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp