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2026年4月1日

株式会社ピーエスアイ

セキュリティスキル不足が経営リスクになる理由と、育成・訓練を「運用」に落とし込む実装ポイント

セキュリティ対策は「体制の競争力」へ変わった

サイバー攻撃の高度化とDXの進展で、対策は導入で完了せず、運用の継続が成否を分けます。体制の弱さは、そのまま事業の弱点になります。

現場では人材不足に加え、スキルギャップや訓練不足が重なり、脆弱性対応の遅れや復旧長期化を招きやすい状況です。結果として損失が拡大します。

セキュリティ教育は「やるべき施策」ではなく、事故確率と被害規模を下げる経営投資です。実務に効く形で設計できるかが問われます。

なぜスキル不足がインシデント対応の遅れを招くのか

攻撃の入口はフィッシングや認証情報の窃取など、日常業務の延長にあります。IT部門だけでは守れず、全社の行動が防御力に直結します。

クラウドやSaaS、生成AI、外部委託の拡大で、設定・権限・ログなど管理項目が増えました。知識不足は設定不備や監視不全として表面化します。

さらに規制や取引要件、監査の強化により、教育の実施状況や対応能力の説明責任が増しています。訓練不足は対外的なリスクにもつながります。

企業が取るべき育成・訓練の実装ポイント

まず「人数不足」だけでなく、現場実装・職能別・継続性のギャップを分けて捉えることが重要です。ルールが業務に落ちないと、SLAも形骸化します。

教育はロールベースで設計し、開発・運用・情シス・経営層で必要スキルを切り分けます。画一研修を避け、業務で使う知識に最短で寄せます。

机上理解を行動に変えるには演習が有効です。フィッシングは報告行動まで、対応訓練は検知から封じ込め、復旧、判断までを想定します。

継続性の面では、短時間のマイクロラーニングを月次で回し、オンボーディングに組み込むと定着します。単発研修より行動変容につながりやすいです。

効果測定は受講率では足りません。報告率や平均報告時間、SLA達成率、MTTRなどを改善指標として扱い、罰ではなく学習のために運用します。

まとめ

ネットワークベンダーとして、PSIではセキュリティを「人と仕組みが学習し続ける能力」と捉えることを推奨します。単発の教育では環境変化に追随できません。

多層防御の考え方で、職能別教育と演習、運用プロセスへの埋め込みを組み合わせ、属人化を抑える設計が重要です。継続的な改善サイクルが効果を生みます。

ゼロトラストやセグメンテーションのように、前提を置かない設計思想と運用成熟を揃えることで、限られた体制でもリスク低減を現実的に進められます。

会社概要

社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング

報道関係者様からのお問合せ先

株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp