PSI CyberSecurity Insight
2026年3月31日
株式会社ピーエスアイ
生成AIで加速するサイバー軍拡競争:CISOが見直すべき優先順位
生成AIが変える脅威環境と、企業が直面する新しい前提
生成AIの普及は業務を加速する一方、攻撃者にも低コストで高品質な手段を与えました。従来の改善ペースでは追いつかない現実が広がっています。
世界経済フォーラムの報告が示すのは、攻撃の巧妙化と大規模化が同時に進む構図です。防御の「強化」だけでなく設計思想の更新が求められます。
CISOは技術選定に加え、経営戦略、ガバナンス、人材、サプライチェーンを横断して体制を再設計する役割を担います。AI時代の前提で守り方を変える必要があります。
攻撃の量と質を押し上げる生成AI、増えるアタックサーフェス
生成AIはフィッシング文面の自然さを高め、役職や状況に合わせた文章を大量生成します。人の違和感検知に頼る運用は成立しにくくなっています。
また、スクリプト作成や試行錯誤の高速化により、脆弱性悪用から侵入後の横展開まで反復速度が上がります。検知と対応が後手に回るリスクが増します。
さらに企業側も、シャドーAIや機密情報投入、プロンプトインジェクションなど新たな攻撃面を抱えます。「禁止」ではなく安全な利用条件を定義することが現実的です。

優先すべきはゼロトラストと、検知・封じ込め・復旧の高速化
攻撃が高速化するほど、防御は侵入防止だけでなくレジリエンスに重心を移す必要があります。検知から封じ込めまでの時間短縮が経営リスクを左右します。
中核はアイデンティティ中心の防御です。MFAの徹底に加え、特権IDの最小化や条件付きアクセス、異常検知を組み合わせて横展開しにくい状態を作ります。
ログの標準化と可視化も重要です。アラート品質の管理や初動自動化で運用破綻を防ぎ、ランサムウェアを想定した隔離バックアップと復旧演習で事業継続力を高めます。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは、AI時代の防御は単点強化ではなく多層防御で組み立てるべきだと考えます。境界、ID、端末、クラウドを連携させ前提を更新します。
また、侵入を前提に検知・封じ込め・復旧を回す運用設計が重要です。ゼロトラストやセグメンテーションを基盤に、可視化と自動化で対応速度を高めます。
加えて、生成AIは業務利用を前提にガバナンスへ統合すべきです。ルールと技術的ガードレールを整え、第三者リスクも含めて継続的に管理する姿勢が求められます。
会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp