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2026年3月30日

株式会社ピーエスアイ

桜工業不正アクセス事案に学ぶ製造業の内部脅威対策と監視体制

導入

精密機械部品メーカーの桜工業が社内システムへの不正アクセスを検知し、関係当局への報告と調査を開始しました。

同社は防衛関連企業を含むサプライチェーンに組み込まれており、機密情報流出の可能性が国家安全保障に関わります

製造業では生産技術やCADデータなど知的財産が集中しており、不正アクセスは競争力を直ちに失わせるリスクです。

本稿では、内部脅威と外部脅威の複合的リスクを分析し、製造業が講じるべき実践的対策を解説します。

詳細な説明

不正アクセス事案では、VPN機器の脆弱性やリモートアクセス認証の不備が初期侵入口となるケースが多く見られます。

攻撃者が侵入後、長期潜伏してCADシステムや設計データベースにアクセスし、機密情報の抽出を試みます。

製造業では生産設備のコントロール権も標的とされ、生産計画の窃取や設備稼働率の低下を狙う攻撃も懸念されます。

防衛関連企業の下請けメーカーは特に標的となりやすく、国家が支援する高度な攻撃者による狙撃的侵入が可能性としてあります。

影響と対策

設計データ流出は競合他社への技術移転につながり、市場優位性の喪失と経営危機を招く極めて深刻な脅威です。

技術的対策として、VPN機器の最新化と多要素認証の必須化により、外部侵入リスクを大幅に低減することが重要です。

CADシステムやファイルサーバーへのアクセス監視を強化し、EDRと連動した異常検知体制を構築すべきです。

DLP導入により機密情報の持ち出しを制御し、定期的な監査ログ分析で不正な活動を早期に把握することが不可欠です。

まとめ

ネットワークベンダーとして、PSIでは知的財産を扱うシステムを一般ネットワークから分離する多層防御設計を重視しています。

ゼロトラストの原則により、社内ネットワーク内のアクセスも厳格に認証・認可し、不正な振る舞いを即座に検知する仕組みが効果的です。

VPN接続の際限なき拡大ではなく、必要最小限のリモートアクセス経路に限定し、監視可能な環境設計が重要です。

防衛関連サプライチェーンに属する企業として、セキュリティを経営戦略の中核に位置づけ、継続的な投資と人材育成が急務です。

参照記事リンク:

桜工業が不正アクセス被害

会社概要

社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング

報道関係者様からのお問合せ先

株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp