PSI CyberSecurity Insight
2026年3月25日
株式会社ピーエスアイ
ポーランド原子炉標的攻撃が示す重要インフラ防御の新たな脅威
導入
ポーランド国立原子力研究センター(NCBJ)の研究用原子炉「マリア」がサイバー攻撃を受け、当局は継続的脅威を警告しました。
攻撃者は従業員アカウントを乗っ取りIT系システムへの侵入に成功しましたが、制御系への横展開は阻止されています。
重要インフラへの攻撃は国家安全保障に直結し、単なる企業インシデントとは次元の異なる戦略的脅威です。
本稿では、原子力施設を狙う高度な攻撃手法と、日本企業が学ぶべき包括的防御戦略について解説します。
詳細な説明
今回の攻撃は国家支援型攻撃グループによるAPT攻撃の特徴を示し、長期潜伏と段階的侵入を企図したものです。
攻撃者はVPNやフィッシングを用いて内部ネットワークに侵入後、管理者権限奪取によりIT環境を掌握しました。
幸い制御システム(OT環境)への横展開は防がれましたが、IT/OT境界管理の重要性が改めて浮き彫りになりました。
「一度きりの攻撃ではない」との警告通り、攻撃者は破壊的攻撃や社会混乱を目的とした持続的脅威となります。
影響と対策
制御システム侵害は放射性物質漏洩や電力供給停止など、社会全体に壊滅的影響をもたらす深刻なリスクです。
技術的対策として、IT環境とOT環境の物理的・論理的完全分離と、EDRによる24時間監視体制が不可欠です。
多要素認証の徹底と特権ID管理により、アカウント乗っ取りによる侵入リスクを大幅に低減することが重要です。
SOC構築による異常検知と、最悪シナリオを想定した手動制御への切替訓練を定期実施すべきです。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは重要インフラに求められる高度な分離設計と冗長化による可用性確保を重視しています。
ゼロトラストアーキテクチャにより、内部ネットワークであっても全通信を検証し、異常を即座に検知する体制が効果的です。
制御システムへの通信経路最小化とホワイトリスト方式による厳格なアクセス制御が、未知脅威への有効な防御となります。
重要インフラ事業者は国家安全保障の一翼を担う認識のもと、継続的投資と官民連携による情報共有強化が急務です。
参照記事リンク:
原子炉を標的としたサイバー攻撃が一度きりである保証はない ポーランド会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp