PSI CyberSecurity Insight
2026年3月25日
株式会社ピーエスアイ
日体工業サイバー攻撃事案に学ぶ中堅製造業の包括的セキュリティ対策
導入
日体工業が外部からのサイバー攻撃を受け、社内システムの一部に障害が発生したことが公表されました。
同社は直ちに該当システムをネットワークから遮断し、外部専門機関と連携した調査・復旧作業を開始しています。
中堅製造業は大企業ほどの予算や専門人材を持たない一方で、サプライチェーン上で重要な役割を担っています。
本稿では、中堅企業が直面するセキュリティ課題と、限られたリソースで実現可能な実践的対策を解説します。
詳細な説明
製造業への攻撃は、VPN機器の脆弱性や標的型メールを入り口として、権限昇格と横展開により基幹システムを狙います。
生産管理システムやCADシステムなど専門ソフトウェアは、IT部門の管理が行き届きにくく、パッチ適用が遅れがちです。
レガシーシステムや制御機器が混在する環境では、統一的なセキュリティ管理が困難で、脆弱な箇所が侵入口となります。
攻撃の検知が遅れると、ネットワーク内で被害が横展開し、バックアップサーバーまで影響を受ける深刻な事態となります。
影響と対策
システム停止は納期遅延や生産調整を招き、取引先からの信頼失墜や損害賠償請求に直結する経営リスクです。
技術的対策として、EDRによる端末監視とネットワークセグメンテーションにより、被害の局所化を図ることが重要です。
運用面では、ネットワークから完全に分離したオフラインバックアップの定期取得と、復旧手順の文書化が不可欠です。
BCP策定においてシステム停止時の代替手段を明確化し、手動運用への切替訓練を定期的に実施すべきです。
まとめ
ネットワークベンダーとして、PSIでは限られた予算でも効果的な多層防御設計と、リスクベースの優先順位付けを重視しています。
ゼロトラストの考え方により、社内ネットワーク内部の通信も検証し、侵入後の被害拡大を抑止する設計が効果的です。
IT環境とOT環境の明確な分離と、段階的な更新計画により、移行期間のリスクを最小化する設計思想が重要です。
経営層がサイバーセキュリティを投資として捉え、サプライチェーンの一員として求められる水準を意識した体制整備が急務です。
参照記事リンク:
日体工業がサイバー攻撃被害会社概要
社名:株式会社ピーエスアイ(PSI)
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目5-3 建成新宿ビル4階
設立:1994年
TEL:03-3357-9980
FAX:03-5360-4488
URL:https://www.psi.co.jp
事業内容:サイバーセキュリティ製品の販売および導入支援、運用サポート、ITコンサルティング
報道関係者様からのお問合せ先
株式会社ピーエスアイ
広報担当:内藤
電話番号:(03)3357-9980
Eメールアドレス:psi-press@psi.co.jp