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FiberChekPRO ソフトウェア ver1.9.2 を使用した光ファイバ端面検査の一連の手順を説明:<FBP-P5000i><FVDi-2200>で1本の光パッチコードの検査を実施しました。

2017.06.28

Viaviソリューションズ2.5mm(SC/FC/ST)Viaviソリューションズ製品

FiberChekPRO 1.9.2
      

1.検査Tipの取付とTipメニューから適切なキャリブ項目の選択

1-SelectTip-inmenu.png

P5000iでは、対物レンズの役目をするバレル・アセンブリ(FBPP-BAP1)に取り付けて使用する検査Tip(例:FBPT-U25M, FBPT-SC, FBPT-LC, FBPT-U12M, FBPT-SC-APCなど)を使用する場合は、チップ・メニューで「Standard Tips (with BAP1)」を選択します。このチップ設定はマイクロスコープでキャプチャする画像の明るさやコントラストデータおよび端面上にあるクラッドの位置や大きさのデータなどが含まれるキャリブレーション設定のことであり、原則既存の選択をすればよい訳でも無く、より正確な検査を行うにはキャリブレーションをTip毎に行わなければなりませんが、この一連の説明ではキャリブレーション済の光パッチコードSC/UPCを検査対象としており、取付TipもFBPT-U25Mを使用しておりますため、手順としては割愛しておりますことにご留意下さい。

1-SelectTip-inmenu_fvdi.png

FVDiシリーズには標準で、FMA-U25(FMAE-U25) のTip設定が入っており、原則PSIでの出荷試験においては、Universal2.5mmフェルール(SC/UPC) にてキャリブレーションを行っておりますので、対象が同光パッチコードの検査に使用する場合はそのまま利用可能です。FMA-U25-SFを使用する場合も、廉価版のFMA-U25を使用する場合も、どちらでも利用可能ですが、原則対象ファイバ毎にキャリブレーションのやり直しは厳密な検査のためには必要です。

P5000iでのTipの取付(左)、FVDi でのTipの取付(右):

1-setTiptoProbe_p5ki-fvdi.png

端面検査をするには、物理的な検査Tipの装着も大事なことです。この一連の検査手順での対象光ファイバは光パッチコード・シングルモードSC/UPCコネクタを想定しております。FBP-P5000iマイクロスコープでは、様々な用途やシチュエーションのために使用できるTipが沢山ありますが、ここでは最もスタンダードで5000iに標準で付属しているFBPT-U25Mを装着しています。

FVDi-2200またはFVDi-2400シリーズでも、標準で付属されているTipが「FMA-U25-SF」です。この標準Tipは U25=Universal2.5mmフェル-ル用を意味しておりますので、これらのU25 という名前の入っているTipであれば、SCコネクタ、STコネクタ、FCコネクタの光パッチコードの検査が可能であることを示しております。

※FVDiシリーズは販売開始より2017年現時点においても、フォーカス・ヘッド・アセンブリをFV-200,FV-400シリーズからFVD-2x00シリーズを含めて継続してFV-HRA1というヘッド・アセンブリを採用している製品群であり、共通して「FMA- 」から始まる同軸照明用のパッチコード検査Tipを利用することができるようになっております。今後2017年後半以降からは、ヘッド・アセンブリが新しい開発によって変更される見込みで、それ以降はFMAタイプは利用できなくなる見込みです。

 

2.検査判定基準プロファイルの選択

2-selectProfile-menu.png

IEC61300-3-35の受入基準を元に作成されており、上の画像上で反転している項目を選択することで、シングルモード光ファイバUPC研磨またはSPC研磨の端面検査の基準として利用できます。FCPROソフトウェアにはデフォルトで数種類のプロファイルを内蔵しており、工場出荷時設定として上書きによる編集は出来ないようになっておりますが、内容のコピーを保存する機能を利用することで、判定基準の内容は細かい内容を含めて編集することができます。マルチモード用のプロファイルには、62.5/125μmの光ファイバがデフォルトで想定されているため、日本で使用する場合は50/125μmとなるため、内容のコピーおよびモードフィールド径の編集などの追加操作が必要です。

FVDiシリーズのプロファイルも同名の数種類のプロファイルを内蔵しており、同じく SM UPC向けの判定プロファイルをここでは選択してください。(プロファイルの実際のファイル項目としては、P5000iで選択されるファイルと、FVDiで選択されるファイルは異なっておりますが、メニュー上は同じ項目に見えるようになっています)

 

3.検査Tipに光ファイバを挿入し、焦点調整を行う

FBPT-U25M_toSCUPC.png    FVDi-2200-U25-SF_insertSCUPC.png

P5000iおよびFVDi シリーズにて、低倍率と高倍率の表示を切り替えながら、それぞれの焦点調整ダイヤルを回して、FCPROソフトウェアの左下にある焦点品質バーを見ながら、できるだけバーの色が緑色になるように調整を行います。この色の遷移は、フォーカスの品質のパーセンテージが50%未満の場合は赤色となり、検査することができません。品質が51%~85%の間なら黄色となり、判定可能となります。86%以上にすることで、緑色になります。フォーカス品質が低下していると、判定するべき傷や汚れの大きさが分からなくなるため、焦点の品質%は検査する上で信頼性の証になります。このパーセンテージはフォカスの品質として、判定レポート上にも表示されることになります。この焦点品質とパーセンテージによる制限情報はチップ設定(キャリブレーション設定)に従います。検査Tipの種類や対象光ファイバによっては、どうしても黄色にしかならないケースもあり、それらはキャリブレーションのやり直しにより改善するケースがあります。

3-focus_5ki-L1020p.png  3-focus_fvdi-h1013p.png

 

4.判定開始!(テストボタンを押下)

ピントバーが緑色になったら、判定開始です。FBP-P5000iにはQuickCaptureボタンというマイクロスイッチがあり、マウス操作無しに手元で判定を開始することができます。FVDiシリーズではFCPROソフトウェアを利用する場合は、マウスでテストボタンをクリックするしかありません。

判定時間はおおよそ4秒間で、判定結果およびオーバーレイによる表示として、各ゾーンの境界表示、検出した汚れや傷のマーキング表示が行われ、映像は静止画の表示となります。

静止画状態においても、最後にキャプチャされた高倍率(400倍相当)および低倍率(200倍相当)による表示切り替えは自由にできます。

p5ki_h1.png p5ki_l1no-overay_.png p5ki_h1sv.png

P5000iによる判定結果の表示例:左から高倍率表示・オーバーレイあり、(中央)低倍率表示・オーバーレイなし、右は高倍率表示でスクラッチビューON、オーバレイあり(どの画像もクリックで拡大表示できます)

スクラッチビュー(Scratch View)機能はFiberChekPROソフトウェア独自の機能で、クラッドを特殊な画像フィルタリング処理を行うことにより、傷が目視で確認するのを容易にすることができます。クラッドに通常の同軸照明検査では明確には見えない傷を浮かび上がらせる技術を用いて、明示化することができます。このスクラッチビュー機能だけは、FiberChekPROソフトウェアを経由しなければ再現することはできません。(FVDIシリーズやHD4iPシリーズなどで、製品単体での検査ではこの機能を利用することはできません)

fvdi2200_h1.png fvdi2200_l1.png fvdi2200_h1sv.png

FVDi-2200による判定結果の表示例:左から高倍率表示・オーバーレイあり、(中央)低倍率表示・オーバーレイあり、右は高倍率表示でスクラッチビューON、オーバレイあり(どの画像もクリックで拡大表示できます)

 

5.判定レポートの生成

最後に「判定レポートの保存」ボタンを画面上でクリックすることにより、判定レポートを生成することができます。レポートの言語はソフトウェアの設定で選択している言語となり、マルチランゲージに対応しています。レポートの形式はマウスクリックにより、スクラッチビュー表示を含む動的なコンテンツとなるhtml形式(最近ではセキュリティリスク対応策により、htmlファイルをメールで送信できないことにより、不人気な扱いです。パスワード付で圧縮さえすればメール送信は可能です。)または不動の人気のPDF形式です。また、ソフトウェア上の機能として改ざん不能なPDFを作成することも設定によりできます。

また、判定レポートには会社ロゴを含めて会社名や住所などを予め設定しておくことができ、設定によって同時に端面画像の静止画像(低倍率・高倍率・高倍率スクラッチビューの3種)を自動保存することができます。

この一連の作業で作成したPDFファイルは次のリンクから参照して下さい。(別ウインドウを開きます)